1. 地貼り

糊で紙を奇数枚(通常3枚、舞扇は5枚)貼り合わせ、当て台(欅を輪切りにした作業台)を使い、扇形に裁断する。

2. 柄つけ

手描きで扇面に絵つけをする。金銀箔置き、砂子の技法も使う。専門の絵師に依頼したり、版画手刷りのものを使うこともある。

3. 紙折り

濡れた木綿布で扇面に湿りを加え、折型に入れて扇面に折りをつける。

4. 端貼り

扇面の両端を少し折り曲げ、糊で貼る。

5. 中刺し

さし竹で中骨を入れる穴をあける。

6. せっ込み

せっ込み盤(板)に入れて地紙をしめ、折りぐせをつけ、形を整える。

7. 間切り

断包丁で上下の余分な部分を切り取る。

8. 先箔

折地の先へ金箔や金粉を付ける

9. 糊つけ

中骨をひろげ、刷毛で素早く均等に糊をつける。

10. 中付

中刺しした穴に息を吹き込み、穴をふくらませて、 糊をつけた中骨を紙の間に差し込む。

11. 親骨の矯め

親骨をあたためて曲げ、調子を整える。
(親骨の中央部がふくらみ、先端が締まって扇子の調子を整える。)

12. 先摘み

親骨の先端を切って、紙と長さを整える。

13. 穴あけ

親骨に糸を通す穴をあける。

14. 親付

親骨に糊をつけ、地紙をはさむように貼り合わせる。

15. 仕上げ

糸かがりをし、親骨を紙に固定させる。